フランス人女性行方不明から5年 警察などが情報提供呼びかけ

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栃木県日光市を観光で訪れていた30代のフランス人女性の行方が分からなくなってから29日で5年が経過しました。警察などは引き続き捜索を続けるとともに情報提供を呼びかけています。
フランス人のティフェヌ・ベロンさん(当時36)は、2018年の7月29日、観光のため滞在していた日光市内の宿泊先から徒歩で外出したまま行方が分からなくなりました。
警察はこれまでに延べ9000人を動員して捜索を続けていますが、有力な手がかりがないまま5年が経過し、29日には警察や地元のロータリークラブなど25人が東武日光駅などで、ベロンさんの顔写真や、行方が分からなくなった当日の服装の写真などが掲載されたチラシを配って情報提供を呼びかけました。チラシには、4か国の言語に対応した電子チラシをダウンロードできるQRコードが記載され、日光を訪れた外国人観光客なども受け取っていました。警察は、持病のあるベロンさんが外出中に倒れたか、遭難した可能性があると見ていて、栃木県警察本部人身安全少年課の高田匡人 人身安全対策指導官は「事件事故の両面から捜査を続けています。いまだ発見できていないので情報提供のご協力をお願いします」と話していました。ベロンさんに関する情報は日光警察署、電話番号0288-53-0110で受け付けています。
行方が分からなくなったフランス人女性の兄がNHKの取材に応じ「長くつらい5年間だ」などと、今の心境を語りました。オンラインのインタビューに応じたのは行方不明になっているフランス人のティフェヌ・ベロンさんの兄のダミアンさんで「5年という歳月は非常に長くつらいものでした。彼女が『なぜ助けに来てくれないのか』と思っているのではないかと考えると、胸が締めつけられるしストレスにも感じています」と苦しい胸の内を明かしました。また、妹のティフェヌさんについては「日本人や日本文化が大好きでした。彼女のことを日本人であるかのように感じていたところもありました」と語りました。そのうえで、これまでに日本の対応に感謝しているとしつつも「すべての情報が明らかになっているとは思っておらず、家族にとって妹が行方不明のままなのはつらい状況です。あらゆる可能性を捜査して結果を教えてほしいです」と訴えていました。ダミアンさんはことし9月に来日して、支援者らとともに情報提供を呼びかける活動を行うということです。

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