FRB 会合議事録公表 “見送り言及”も利上げ選択経緯 明らかに

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アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は銀行の破綻が相次いだあとに開いた先月の会合の議事録を公表しました。会合では金融不安の影響で複数の参加者が利上げの見送りに言及したものの最終的には小幅な利上げを選択した経緯が明らかになりました。
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FRBは、先月開いた金融政策を決める会合で0.25%の利上げを決めました。会合の10日ほど前に2つの銀行が相次いで破綻し、利上げを続けるかどうか政策判断が注目されていました。12日に公表されたこの会合の議事録によりますと、複数の参加者が利上げの見送りが適切ではないかと考えたと言及し、それによって、銀行破綻が金融や経済にもたらす影響や、これまでの金融引き締めの効果を評価する時間を確保できると指摘していました。一方、一部の参加者はインフレ率の高さや強い経済指標を考慮すれば0.5%の利上げが適切だと考えていたと言及していました。しかし、破綻によって金融環境が引き締められインフレが抑えられる可能性もあるとして、小幅な利上げが適切だと判断したということです。最終的には、参加者全員が0.25%の利上げに賛成しました。また会合では、FRBのスタッフが、金融不安の影響を踏まえてアメリカではことし後半に緩やかな景気後退が始まるという見通しを示していました。

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